ムカシノコト、ホリコムヨ。鹿児島の歴史とか。

おもに南九州の歴史を掘りこみます。薩摩と大隅と、たまに日向も。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

精矛神社に河津桜が咲いていた、島津義弘も花見を楽しんでいる!?

河津桜が咲いていた。参道はパッと明るい雰囲気に。もう春だ。 参道の河津桜 精矛神社(くわしほこじんじゃ)に詣でた。鹿児島県姶良市の加治木に鎮座する。御祭神は島津義弘(しまづよしひろ)である。御神号を「精矛巌健雄命(クワシホコイヅタケヲノミコ…

「大坪の田の神」、高台から田を見守る/鹿児島県薩摩川内市祁答院町

「大坪の田の神」像を訪問した。場所は、鹿児島県薩摩川内市祁答院町藺牟田の大坪というところ。山間部の農村である。大坪公民館(ほたるの館)の広場にタノカンサァがいるのだ。 南九州の農村の風景の中には、タノカンサァ(田の神様)の姿がある。18世紀頃…

タノカンサァ(田の神様)、南九州のあちこちで出くわすぞ

田んぼの畔で見かける。辻に立っていたりもする。神社や公民館で出会うことも。 タノカンサァ(田の神様)の像がものすごくたくさんある、鹿児島県と宮崎県南部には。その数は確認されているだけでも2400体以上にもなるそうだ。 地元の者にとってタノカンサ…

川田神社(大川寺跡)、御祭神は川田義朗、島津家を勝利に導く軍配者

渓流沿いに川田神社(かわだじんじゃ)はある。場所は鹿児島市川田町。かつての薩摩国満家院(みつえいん)のうち。 御祭神は川田義朗(かわだよしあき)である。16世紀の人物で、島津貴久(しまづたかひさ)・島津義久(よしひさ)に仕えた。川田義朗は島津…

新納氏は14世紀から続く、じつは南九州の歴史のカギを握る一族!?

戦国時代の島津氏の家臣には、新納氏の名が見える。それなりに知られている人物としては新納忠元(にいろただもと)とか、新納旅庵(にいろりょあん)とか……。新納氏は島津氏の支族で、その歴史は14世紀の南北朝争乱期よりはじまる。 新納氏についてあらため…

蛭兒神社(蛭児神社)と「なげきのもり」、ヒルコノミコト漂着の伝説が残る

境内は森の中。クスノキの巨木があり、枝葉が空を覆う。蛭兒神社(ひるこじんじゃ、蛭児神社)は鹿児島県霧島市隼人町内に鎮座する。御祭神は蛭児尊(ヒルコノミコト)。創建時期は不明。神代の頃とも伝わる。 また、このあたりの森は「なげきのもり」と呼ば…