ムカシノコト、ホリコムヨ。鹿児島の歴史とか。

おもに南九州の歴史を掘りこみます。薩摩と大隅と、たまに日向も。

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

島津家久の上京日記【2】 肥後は関所だらけ/天正3年2月24日~2月29日

薩摩から京へ。天正3年(1575年)に島津家久(しまづいえひさ)が上京する。旅の様子について書き残している。『中務大輔家久公御上京日記』の記述をもとに旅程を追う。その2回目。 『中務大輔家久公御上京日記』についてはこちらの記事にて。 rekishikomuga…

薩摩国大口の西原八幡宮、島津氏羽州家の悲劇を弔う

西原八幡宮(にしばるはちまんぐう)は、鹿児島県伊佐市大口目丸に鎮座する。かつての薩摩国牛屎院(うしくそいん)の大口(おおくち)のうち。現在は西原八幡神社とも称する。御祭神は島津出羽守忠明(シマヅデワノカミタダアキ)である。 16世紀初めにこの…

島津家久の上京日記【1】 出立は酒宴まみれ/天正3年2月20日~2月23日

天正3年(1575年)、島津家久(いえひさ)は薩摩から上京する。旅日記が残っている。『中務大輔家久公御上京日記』または『家久君上京日記』と呼ばれるものである。こちらから旅程を追跡してみる。 島津家久は戦国島津氏の四兄弟の末っ子である。兄に島津義…

『中務大輔家久公御上京日記』(著/島津家久)、薩摩から京へ、5ヶ月間の旅程

天正3年(1575年)、島津家久(しまづいえひさ)は薩摩国から京へのぼる。その道中をつづった日記が残っている。これがかなり面白い内容なのだ! 島津家久の旅程を知ることができるほか、戦国時代の実情や当時の諸国の様子といったこともわかる。京では織田…