2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
加治木城(かじきじょう)は大隅国桑原郡加治木(「桑原郡」はのちに「始羅郡」)にあった。現在の鹿児島県姶良市加治木町である。「本城」や「古城」、「龍門ヶ城」とも呼ばれた。南九州の戦乱史において、加治木はたびたび戦いにさらされた。 長さ約1.2㎞…
「正宮山植杉記」碑というのが、鹿児島神宮の境内の杉林にある。 鹿児島神宮は鹿児島県霧島市隼人町内に鎮座。旧称は「鹿児島神社」。八幡信仰も重ねられて「大隅正八幡宮」とも称した。 鹿児島神宮の社殿の裏には、末社の稲荷神社へと続く参道がある。こち…
島津義弘(しまづよしひろ)は「島津氏の17代当主」とされる。江戸時代に作成された『島津氏正統系図』ではそうなっている。 しかし、島津義弘は家督を相続した事実はないらしい。このことを理由に、「17代当主ではない!」という意見もあったりする。 なん…
戦国時代に活躍した島津氏の四兄弟。長男は島津義久(しまづよしひさ)、次男は島津義弘(よしひろ)、三男は島津歳久(としひさ)、四男は島津家久である。それぞれに、次のような評伝が広く知られている。 島津義久は「三州の総大将たるの材徳自ら備わる」…
島津(しまづ)氏は12世紀末に惟宗忠久(これむねのただひさ)が南九州に所領を得て、その歴史がはじまる。日向国・大隅国・薩摩国にまたがる島津荘(しまづのしょう)を領したことから「島津(しまづ)」を名乗りとした。また、三ヶ国の守護職にも任じられ…