天正3年(1575年)5月、島津家久(しまづいえひさ)は里村紹巴(さとむらじょうは)とともに近江国を訪れる。坂本城(滋賀県大津市坂本)で明智光秀の歓待を受けたあと、名所見物をしながら京へ戻っていく。 帰京後は連歌興行あり。前関白の近衛前久(このえ…
鹿児島県日置市吹上町中原・湯之浦のあたりは、かつての薩摩国伊作(いざく)のうち。この地は島津一族の伊作氏が領していた。そして、戦国島津氏の源流は伊作氏にあったりもする。 伊作城の麓の湯之浦には、如意山願成就寺海蔵院(にょいざんがんじょうじゅ…
上井覚兼(うわいかくけん)は、島津義久(しまづよしひさ)の老中を務めた。この人物の日記が残っている。『上井覚兼日記』という。 『上井覚兼日帳』『上井伊勢守日帳』『伊勢守日記』とも呼ばれる。 自筆本と思われるものが現存していて、東京大学史料編…
御霊神社(ごりょうじんじゃ)が鹿児島県いちき串木野市大里に鎮座する。かつての薩摩国日置郡の市来院大里(いちきいんおおさと)のうち。 丹後局(たんごのつぼね)がこの地に移り住んだという伝説がある。丹後局は島津氏初代の島津忠久(しまづただひさ)…
街に出ると、いろいろ犬種をみかける。柴犬のような日本の犬もよく見るし、外国にルーツのある犬種もすごく多い。犬好きがたくさんいること。それは今も昔も変わらないようだ。歴史の中で犬にまつわる話は多い。「唐犬」や「南蛮犬」も珍しがられて、人気が…
猫は身近な存在だ。ふだんの暮らしの中でよく見かける。もちろん、飼っている人も多い。猫と人は絶妙な距離感で接している。それは、たぶん昔からあんまり変わっていないんじゃないか、という気もする。 猫は歴史の中にひょっこりと出てくる。逸話が伝わって…
タノカンサァ(田の神像)にやたらと出くわす、鹿児島県内あちこちで。よく遭遇する場所の一つが神社だ。初めから神社に奉納されたものなのかもしれないし、何かしらの訳あって神社に移されたものなのかもしれない。 鹿児島県薩摩川内市祁答院町下手の大村の…
日置の山田で、古そうなタノカンサァ(田の神)を見つけた。水神の石祠と並んで置かれている。周囲の田んぼ見守っているような感じだ。「山田の田の神」と呼ばれている。 道路脇に タノカンサァ(田の神)は五穀豊穣と子孫繁栄の守り神だ。18世紀頃から島津…
鹿児島県いちき串木野市大里に鶴ヶ岡八幡神社(つるがおかはちまんじんじゃ)が鎮座する。この地はかつての薩摩国市来院(いちきいん)のうち。旧称は鶴岡八幡宮。 建仁3年(1203年)に丹後局(たんごつぼね)が相模国鎌倉(神奈川県鎌倉市)の鶴岡八幡宮よ…
天正3年(1575年)5月14日に島津家久(しまづいえひさ)は明智光秀と会う。翌日には居城にも招かれた。連歌師の里村紹巴(さとむらじょうは)は明智光秀と親交があり、二人を引き合わせた。 この二日間については、『中務大輔家久公御上京日記』でも詳しく記…