ムカシノコト、ホリコムヨ。鹿児島の歴史とか。

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写真が真っ白! 露出調整が不調になった、その原因はレンズの絞り羽根に

いつものように撮る。カメラの液晶画面を見て違和感を感じた。写真が真っ白なのだ。明らかに露出オーバーである。困った。

私が体験したカメラのレンズに関する出来事について、今回は記事にしてみた。同じような状況に遭遇した人の参考にでもなれば、と。

 

 

 

 

 


症状について

写真がやたらと露出オーバーになるのである。でも、ちゃんと撮れている写真もある。ちなみに「絞り優先」での撮影。いろいろと設定をかえてみる。とりあえず、露出補正を思いっ切りマイナスにしてみると、イイ感じの明るさになった。しばらく撮っていると、今度はものすごくアンダーに撮れた絵も出てきたりもする。

こちらは露出補正を変えて撮った一例。リサイズ以外は画像に手を加えていない。補正なしだと、かなりの露出オーバーに。

露出オーバーの浜辺の写真

f5.6 露出補正なし

 

カメラ側の露出補正をアンダーめに設定。まだオーバー気味だけど、だいぶましになった。

浜辺の写真、やや露出オーバー

f5.6 露出補正-1

 

晴天下で明るすぎるのかな? とも思ったが。暗い場所での撮影でも露出は適正にならない。

とりあえずは露出補正をいじりながら、だましだまし撮影をつづけた。そうしているうちに、ある傾向が見えてきた。f2.8では適正な露出になる。そして、絞るほどに、どんどん露出オーバーの傾向が強くなるのである。

液晶画面で写真を拡大して見てみる。f2.8で撮ったものと、f5.6にしてマイナス補正をかけたものとを見比べたら、写りがだいたい同じであった。f5.6に絞ってるはずが、ボケ具合は開放と変わらないのだ。

 

状況が見えてきた。「絞りが動いていない!」と。

カメラ側で絞りを動かしても、何らかの原因でレンズの絞りが連動しない。ずっと開放しっぱなしの状況である。

レンズが絞られていないのに、カメラ側では「絞っている」と判断してシャッタースピードが調整されているというわけだ。つまり、シャッタースピードだけが遅くなる。絞りはf2.8なのに、露出時間はf5.6のものに。それで、明るすぎる写真が撮れてしまう、と。

 

 

レンズの絞り羽根に不具合

帰宅して、別のレンズに付け替えて試し撮り。露出調整は正常だ。また、問題の起きたレンズを別のカメラにつけて撮ってみると露出オーバー。原因はレンズにあるようだ。

同じような症状はないかと、ネットで検索してみる。どうやら、絞り羽根に不具合が出ているっぽい。

 

レンズをカメラからはずしてのぞいてみる。絞りを動かすレバーをがガチャガチャと動かしてみる。絞り羽根は開放のままで動かない。……うん、ここの故障だ。

 

レンズのマウント側

手前のレバーで絞りが変わるはずだが……

 

そんなわけで、対策はないものかとネット検索を続ける。修理料金はどれくらいかかりそうか、新品価格や中古価格を調べたりもする。そうこうしながら、なんとなくレンズを見てみる。

あれれ、絞り羽根が閉じている!

カメラレンズの絞りが閉じている

のぞいてみるとこんな感じ

 

レバーを動かしてみると、絞りも動く。でも、また開放のまま固定された。やはりダメか、と諦めかけていると、絞り羽根がパチンと閉じた。また、レバーをガチャガチャしてみる。引っかかるけど、だんだん動くようになってきた。

カメラに付けてシャッターを切ってみる。やはり露出オーバーだ。もう一枚切ってみる。今度は適正露出だ!

あいかわらず露出は安定しないが、なんとか使えそうな感じになってきた。

 

 

まさかの自然治癒

何らかの理由で、絞り羽根が開放のまま固まっていたようである。

レンズはカメラにほぼ付けっ放しだった。そのため、使用していないときは絞り羽根も開放の状態になっている。そこで、固まってしまったようだ。原因はわからない。暑さとかも関係しているのだろうか?


レンズをカメラからはずして、一晩置いてみることにした。絞り羽根が閉じた状態にしておくことで、開くと引っかかるというクセをなおせるんじゃないかと考えたのである。例えるなら、丸めた紙のクセをとるために逆方向に丸めてみる、みたいな。

 

翌日、絞り羽根は引っかかることなく動くようになっていた。カメラに装着して試し撮り。正常に動いている。

結末は、自然治癒であった。