ムカシノコト、ホリコムヨ。鹿児島の歴史とか。

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宮崎の田の神/鹿児島県南さつま市金峰町宮崎

鹿児島県内には田の神像があちこちにある。「タノカンサァ」と呼ばれて、地域の守り神として親しまれている。鹿児島県南さつま市金峰町宮崎の道端でタノカンサァを見つけた。ちょっと寄ってみる。

 

タノカンサァ(田の神)の詳細は、こちらの記事にて。

rekishikomugae.net

 

車で走行中にタノカンサァを発見。道沿いにちょっと広いスペースがあるので、そこに車を停めて行ってみる。「宮崎の田の神」と呼ぶそうで、説明の看板もある。鹿児島県指定有形民俗文化財(昭和41年指定)でもあるとのこと。

 

道沿いに田の神像

やや高いところに立つ

 

宮崎の田の神

タノカンサァだ

 

シキ(米を蒸す道具)を頭にかぶり、右手にメシゲ(しゃもじ)を持つ。左手には柄の先がカギ状になったものを持ち、鍬と思われる。立ち姿は地蔵像に近いかな。

 

宮崎の田の神

地蔵っぽい立ち方

 

表情はわからず。顔は風化してしまっている。

 

宮崎の田の神

顔のあたり

 

像側面の袖のあたりには「奉供養庚申敬白」「享保十七年壬子二月九日」の刻字あり。享保17年(1732年)に庚申供養で造立されたもの、というのがわかる。田の神像には庚申供養で奉納されたものもけっこう見かけるのだ。

 

宮崎の田の神

袖の文字

 

タノカンサァの目の前には水田地帯が広がっている。この地は万之瀬川に近い。金峰の宮崎のあたりは享保年間に開田事業が行われ、享保13年(1728年)に御新田用水が竣工。このことも「宮崎の田の神」と関係があるのかも。

 

宮崎の田の神

田を見守る