鹿児島市喜入生見町に帖地(ちょうち)というところがある。ここにふらりと立ち寄る。帖地は隠れ里のような雰囲気の場所だった。ちなみに平家の落人が隠れ住んだという言い伝えもあるとか。
山のほうに目をやると鳥居が見えた。山の神であるという。なんだか引っぱられるように、こちらをお参りする。
山の神
由緒は不明。奥に祀られているのは山の神。女神であるとも。鳥居をくぐって奥へ。

ごつごつとした岩場がある。その奥に大きな岩がある。

大岩が御神体とされる。この岩場に人は神の気配を感じるのだろう。

大岩の前には石が二つある。依代か。

山からは水も流れ出している。こちらの清流は帖地の農業用水としても使われている。

Instagramにて動画も投稿している。こちらで雰囲気を感じられるかと。
田の神
山の神のほど近く、畔の上にタノカンサァ(田の神)の姿も。「帖地の田の神」と呼ばれる。制作時期は不明。けっこう古いもののように見える。すぐ近くに川も流れているが、こちらは山の神から続いているものである。



山の神が春になる里に下りてきて田の神となり、秋になるともまた山に帰る。そんなふうに言われたりもする。帖地の山の神と田の神には、関連性があるのかもしれない。
タノカンサァ(田の神)は鹿児島県のあちこちで見かける民俗神だ。豊穣と子孫繁栄の守り神である。詳細はこちらの記事にて。
<参考資料>
『喜入町郷土誌』(増補改訂版)
編/喜入町郷土誌編集委員会 発行/喜入町 2004年
ほか
