ムカシノコト、ホリコムヨ。

おもに鹿児島あたりの歴史を掘りこみます

書評

『関ヶ原 島津退き口 敵中突破三〇〇里』(著/桐野作人)、島津義弘の撤退戦の実像

関ヶ原から長い長い道のり 慶長5年9月15日(1600年10月21日)、美濃国関ヶ原(せきがはら、現在の岐阜県不破郡関ケ原町)で徳川家康が率いる「東軍」と、石田三成らを中心に結成された「西軍」がぶつかった。双方あわせて20万もの兵がひしめき合う大合戦とな…

『北条義時』(著/岩田慎平)、ひょんなことから最高権力者に

武家政権の始まりのゴタゴタを勝ち抜く 2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が楽しみなのである。主人公は北条義時(ほうじょうよしとき)だ。 鎌倉幕府というのは変則的な政権である。いちばん偉いのは「鎌倉殿(かまくらどの)」と称される将軍なのだが…

『中先代の乱』(著/鈴木由美)、北条時行が鎌倉を奪還する

カオスすぎる南北朝争乱への序章 南北朝争乱期というのは一筋縄ではいかない。いろんな要素が複雑怪奇に絡み合い、なにがなんだかわからないのである。ややこしいこともあってなのか、学校の教科書なんかでもさらっと流される感じである。歴史好きにとっても…

薩摩の下剋上、その実態はややこしい

『島津貴久 -戦国大名島津氏の誕生-』(著/新名一仁) 名著である! ……と思う。当ブログでは島津氏の歴史を扱っているが、記事作りの際にこの本を開くことが多い。そして、欲しい情報がちゃんと見つかるのである。『島津貴久 -戦国大名島津氏の誕生-』では…