2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
14世紀の日本は、まさに乱世である。京では足利尊氏(あしかがたかうじ)が樹立した武家政権(室町幕府、北朝)と、吉野に逃れた後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の政府(南朝)が並び立つ。北朝と南朝の争いはなかなか決着がつかず、日本中が振り回される。 …
九州探題の今川貞世(いまがわさだよ、今川了俊)は九州平定を進めていく。九州の南朝方は勢いを失いつつあった。その一方で、永和元年・天授元年(1375年)7月の水島の変(前回記事を参照)により、島津氏は今川氏に反発。島津と今川の戦いも続いていた。 …
足利尊氏(あしかがたかうじ)と足利直義(ただよし)が争った「観応の擾乱」(1350年~1352年)が収束したあと、全国的には北朝方(幕府方)が南朝方を圧倒しつつあった。しかし、九州では事情が違っていた。 rekishikomugae.net 守護家である少弐(しょう…