ムカシノコト、ホリコムヨ。鹿児島の歴史とか。

おもに南九州の歴史を掘りこみます。薩摩と大隅と、たまに日向も。

花尾神社が吉田本城にもある、静寂な森の中に丹後局(島津忠久の母)を祀る

吉田(よしだ)は鹿児島市北部に位置する。江戸時代には薩摩国鹿児島郡のうち、16世紀以前は大隅国桑原郡のうちにあった。その吉田に本城(ほんじょう)という場所がある。 この地に花尾神社(はなおじんじゃ)が鎮座する。こちらへお詣りに。なかなかに雰囲…

島津氏の戦国時代を知る本、オススメをまとめてみた

島津氏の歴史は面白い! その中で、戦国時代が人気だ。島津忠良(しまづただよし)・島津貴久(たかひさ)・島津義久(よしひさ)・島津義弘(よしひろ)・島津歳久(としひさ)・島津家久(いえひさ)・島津忠恒(ただつね)・島津豊久(とよひさ)など人物…

『鹿児島県史料集』が便利! 鹿児島県立図書館のホームページで読める!

『鹿児島県史料集』なる鹿児島県立図書館のシリーズ刊行物がある。こちらで出ている本が、島津氏や南九州の歴史を調べるときにすごく重宝するのだ! 鹿児島県立図書館には貴重な史料・資料が大量に所蔵されている。『鹿児島県史料集』は、その所蔵本をおもな…

皆房の田の神、しゃがみ込んで何を思う?/鹿児島市皆与志町

鹿児島市の北のほうに「皆房(かいぼう)」という場所がある。もともとは皆房村というのがあったそうだが、現在は比志島(ひしじま)とあわせて皆与志町という字になっている。 この皆房でタノカンサァ(田の神様)を見つけた。「皆房の田の神」と呼ばれてい…

姶良脇元の愛宕神社から海岸線を見下ろす、島津義弘も見た風景か?

鹿児島県姶良市脇元に、国の史跡にも指定されている白銀坂(しろかねざか)というのがある。白銀坂の駐車場から赤い鳥居が見える。そこに鎮座しているのが愛宕神社(あたごじんじゃ)である。こちらをお詣りした。 山の端の絶景に祀られる 白銀坂、薩摩と大…

『旧記雑録』って本がすごい! 島津家に関する膨大な史料を編年で網羅

『旧記雑録』という編纂物がある。『薩藩旧記雑録』ともいう。島津家の歴史を知ることができる史料集だ。膨大な史料を年代順に書写・編集したものである。 まず、情報量がとんでもないのである。原本が失われてしまった史料も含まれている。そして、編年方式…

喜入の南方神社(給黎城跡)をお詣り、喜入の歴史も調べてみた

鹿児島市の南のほうに「喜入(きいれ)」はある。この地の南方神社(みなかたじんじゃ)は、すごく雰囲気のある場所なのだ。 ものはついでに、喜入の歴史もまとめてみた。ちなみに、かつては「給黎」と書いて「きいれ」と読んだ。これが「喜入」となったのに…

木田の新中公民館の田の神、桜の木の下に/鹿児島県姶良市加治木

「たしか、あそこには桜の木があったな」と思いたち、現地に行ってみた。その場所は、鹿児島県姶良市加治木町の木田(きだ)にある新中公民館。ここにはユーモラスな雰囲気のタノカンサァ(田の神像)がいるのだ。ちょうど桜の木の下に。 田園風景の中にタノ…

荒田八幡宮の田の神、オットイ(田の神盗みの風習)で大隅から/鹿児島市下荒田

鹿児島市下荒田に鎮座する荒田八幡宮(あらたはちまんぐう)。この境内にタノカンサァ(田の神像)が置かれている。 タノカンサァ(田の神像)は鹿児島県と宮崎県南部に大量に見られる。島津氏領内で広がった民間信仰である。田の守り神であり、子孫繁栄の神…

「武村の吉」は静かに暮らしたい、武の西郷隆盛屋敷跡

鹿児島市に「武(たけ)」と呼ばれる場所がある。JR鹿児島中央駅の南西のあたりだ。駅から九州新幹線の線路が伸びる。その線路沿いに「西郷公園」というのがある。ここは西郷隆盛の屋敷跡なのだ。「武西郷屋敷跡」「西郷武屋敷跡」と呼ばれたりもする。 「武…